フリード6人乗りで後悔しないための完全ガイド|購入前に知るべき注意点と対策
あなたは「フリード6人乗りを買って後悔するのでは？」と不安に思ったことはありませんか？結論、フリード6人乗りは使い方によって満足度が大きく変わる車です。この記事を読むことで購入前に知るべき注意点と対策、そして自分に合った選択ができるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.フリード6人乗りで後悔する主な理由とは
パワー不足による加速性能の物足りなさ
フリード6人乗りで最も多く聞かれる不満がパワー不足による加速の物足りなさです。
フリードには1.5Lエンジンが搭載されていますが、車両重量が1,400kg～1,500kgと重めのため、多人数乗車時や高速道路での合流時にパワー不足を感じやすくなります。
ガソリン車の場合、最高出力118ps、最大トルク14.5kgmとなっており、先代モデルの129psから約11psダウンしています。
特に大人4人以上が乗車する状況では、アクセルを深く踏み込まないと十分な加速が得られません。
高速道路での追い越しや山道での走行では、エンジンを高回転まで回す必要があり、これがストレスに感じる方も多いでしょう。
ハイブリッド車（e:HEV）の場合は、システム出力が向上しているため、ガソリン車よりも力強い走りを期待できます。
しかし、それでも大型ミニバンのような余裕のある加速性能は期待できないのが現実です。
3列目シートの狭さと使い勝手の悪さ
フリード6人乗りの3列目シートは、大人が長時間座るには窮屈な設計となっています。
座面が小さく、膝が持ち上がるような着座姿勢になるため、体重をヒップポイントだけで支えることになります。
身長170cm以上の大人が座ると、頭上空間や足元空間に余裕がなく、長距離移動では疲労が蓄積しやすくなります。
また、3列目へのアクセス性も課題の一つです。
6人乗りの場合、2列目キャプテンシートの間を通ってウォークスルーできますが、その隙間は約150mm程度と狭く、成人男性には通りにくい幅となっています。
さらに、2列目にチャイルドシートを設置している場合、ウォークスルーがさらに困難になることもあります。
3列目シートを使用する際は、基本的に補助的な使用に留めることを前提として考える必要があります。
2列目シートの座り心地における課題
フリード6人乗りの2列目キャプテンシートは快適性に優れていますが、いくつかの課題もあります。
最も指摘されるのが座面の低さです。
室内高を確保するために座面と床の間隔が狭く設定されており、背の高い人は膝が持ち上がるような着座姿勢になります。
この着座姿勢により、長時間の乗車で疲労を感じやすくなる場合があります。
また、シートの硬さについても、ファミリーカーとしてはやや硬めの設定となっており、柔らかい乗り心地を好む方には物足りなく感じられることがあります。
ただし、この硬めの設定は長距離ドライブでの疲労軽減という観点では評価できる部分でもあります。
定員数の制限による利便性の低下
6人乗りモデルは、当然ながら最大乗車定員が6名に制限されます。
普段は家族4人での使用がメインでも、親戚や友人を含めた7人での移動が必要になった場合、一度に全員を運ぶことができません。
子どもの送迎や旅行など、突発的に7人乗車が必要になるシーンでは、2台に分かれる必要があり、利便性が大幅に低下します。
また、荷物の最大積載量も7人乗りモデルより少なくなります。
6人乗りのキャプテンシートは折りたたみができないため、2名乗車時の最大荷室スペースも7人乗りのタンブルシートほど広く確保できません。
2.フリード6人乗りと7人乗りの違いを徹底比較
キャプテンシートとベンチシートの快適性の差
6人乗りと7人乗りの最大の違いは、2列目シートの形状にあります。
6人乗りのキャプテンシートは、左右が独立したパーソナル感のあるシートで、両側にアームレストが備わっています。
シートの背もたれや座面が立体的にデザインされており、体をしっかりとサポートしてくれるため、長距離ドライブでも疲れにくい構造となっています。
一方、7人乗りのベンチシートは、3人掛けの連続したシートで、中央に格納式のアームレストが1つだけ装備されています。
座面はフラットに近い形状で、ホールド感は6人乗りのキャプテンシートに劣ります。
快適性の比較では、圧倒的に6人乗りのキャプテンシートが優れており、これが6人乗りモデルの人気の理由の一つとなっています。
3列目へのアクセス性とウォークスルー機能
6人乗りモデルでは、2列目キャプテンシートの間に通路があるため、雨の日でも車外に出ることなく1列目から3列目まで移動できます。
ただし、この通路幅は約150mmと狭く、大人が通るには少し窮屈に感じられます。
7人乗りモデルでは、3列目にアクセスするために2列目シートを前方に倒す必要があります。
チャイルドシートが設置されている場合、シートを倒すことができず、3列目へのアクセスが非常に困難になります。
利便性の観点では、頻繁に3列目を使用する場合は6人乗りの方が有利ですが、ウォークスルーの幅の狭さは実用性に課題があります。
荷室スペースとシートアレンジの違い
シートアレンジの柔軟性では、7人乗りモデルが優位に立ちます。
7人乗りの2列目ベンチシートはタンブル機能（座面ごと前方に折りたたみ）が備わっており、2名乗車時には6人乗りよりも大幅に広い荷室スペースを確保できます。
自転車や長尺物の積載も、7人乗りの方が容易です。
6人乗りモデルでは、キャプテンシートの間の通路を活用して、スキー板などの長い荷物を積載することは可能ですが、荷室の最大容量は7人乗りに劣ります。
ただし、3列目シートの片側だけを跳ね上げてベビーカーを立てたまま積むなど、独立したシートならではの使い方もできます。
価格差と選択可能なグレードの比較
価格面では、6人乗りと7人乗りの差は約21,600円（7人乗りが高い）となっています。
グレード選択では大きな制限があります。
7人乗りモデルは「AIR EX」の2WD車でのみ選択可能で、「AIR」や「CROSSTAR」では選択できません。
また、4WD車には7人乗りの設定がないため、雪国などで4WDが必要な場合は必然的に6人乗りを選ぶことになります。
この制限により、実質的には6人乗りの方が選択肢が豊富で、多くのユーザーのニーズに対応できる設定となっています。
3.購入前に確認すべきフリード6人乗りの注意点
車高制限による駐車場利用の制約
フリードの全高は1,710mm（CROSSTAR は1,740mm）と、コンパクトミニバンとしては高めの設定です。
多くの立体駐車場やタワーパーキングの車高制限は1,550mm～1,700mmとなっており、駐車場によっては利用できない場合があります。
特に都市部のショッピングセンターや商業施設では、車高制限に引っかかるケースが頻発します。
事前の確認が重要となり、外出先では駐車場の車高制限を必ずチェックする習慣を身につける必要があります。
高さ制限のある駐車場を頻繁に利用する場合は、購入前に実際の駐車場で確認することをおすすめします。
燃料タンク容量の小ささと給油頻度
フリードの燃料タンク容量は36L（FF車）と、普通車としては最小クラスです。
同じ1.5Lエンジンを搭載するフィットでも40Lあることを考えると、かなり小さい設定となっています。
実燃費は、ガソリン車で約13km/L、ハイブリッド車で約18km/Lとなっており、タンク容量の小ささと相まって航続距離が短くなります。
ガソリン車の場合、満タンでも約470km程度の航続距離となり、長距離ドライブでは頻繁な給油が必要になります。
ハイブリッド車であれば約650km程度まで航続距離が延びますが、それでも他車と比較すると給油頻度は高くなります。
定員乗車時の荷物積載スペースの限界
6人フル乗車時の荷物積載能力は非常に限定的です。
3列目シートを使用した状態では、荷室スペースはわずかな容量しか確保できず、週末のまとめ買いの荷物でも積載に苦労する可能性があります。
6人での旅行やキャンプなどでは、人数分の荷物を積載することは現実的ではありません。
フリードの荷室活用は、2列目までの使用を前提としたシートアレンジが基本となります。
定員乗車での荷物積載を重視する場合は、より大きなミニバンの検討が必要になります。
ハイブリッドとガソリン車の性能差
新型フリードでは、ハイブリッド車（e:HEV）とガソリン車で大きな性能差があります。
ガソリン車は1.5L直噴エンジンからポート噴射エンジンに変更され、最高出力が129psから118psに低下しています。
静粛性は向上しましたが、動力性能は先代より劣化しており、パワー不足をより強く感じる可能性があります。
ハイブリッド車は1モーターから2モーターシステムに進化し、システム出力が大幅に向上しています。
燃費性能もWLTCモード25.4km/Lと優秀で、ガソリン車の17.0km/Lと大きな差があります。
価格差は約30万円程度ありますが、燃費性能や走行性能を考慮すると、ハイブリッド車の方が満足度は高くなる傾向があります。
4.フリード6人乗りがおすすめできる人の特徴
4～5人家族での日常使用がメインの場合
フリード6人乗りは、4～5人家族での日常使用に最も適しています。
夫婦と子ども2～3人という家族構成であれば、2列目のキャプテンシートで子どもたちが快適に過ごせ、3列目は荷物置きや緊急時の補助席として活用できます。
普段の買い物や送迎、週末のちょっとした外出には十分な実用性を発揮します。
子育て世代にとっては、スライドドアの利便性と適度なサイズ感が使いやすく、運転に不慣れな方でも扱いやすい車です。
ただし、将来的に家族が増える予定がある場合や、頻繁に親戚や友人を乗せる機会がある場合は、7人乗りや他の選択肢も検討すべきでしょう。
2列目の快適性を重視したい人
長距離ドライブの機会が多い方や、2列目乗員の快適性を重視する方には、6人乗りのキャプテンシートが大きなメリットとなります。
独立したシートによるプライベート感と、両側アームレストによる快適性は、7人乗りのベンチシートでは得られない魅力です。
祖父母を乗せる機会が多い家庭では、乗り降りのしやすさと座り心地の良さが高く評価されています。
また、車内での休憩時にも、キャプテンシートの方がリラックスしやすく、長時間の移動でも疲労を軽減できます。
コンパクトサイズで運転しやすさを求める人
フリードの全長4,310mmというコンパクトなボディサイズは、大型ミニバンでは扱いにくいと感じる方に適しています。
最小回転半径5.2mで小回りが利き、狭い道路や駐車場でも安心して運転できます。
普通免許を取得して間もない方や、運転に不安を感じる方でも、比較的扱いやすいサイズです。
都市部での使用がメインの場合、大型ミニバンよりも日常的な使い勝手は格段に良くなります。
ただし、コンパクトさと引き換えに室内空間や荷室容量は制限されることを理解しておく必要があります。
長距離ドライブでの疲労軽減を重要視する人
フリード6人乗りは、高速道路での安定性に定評があります。
低重心設計により、先代モデルや競合他車と比較してコーナリング性能が向上しており、高速道路での安定した走行が可能です。
2列目キャプテンシートの優れたサポート性により、長距離移動での疲労軽減効果も期待できます。
年に数回の長距離旅行がある家庭では、この快適性の違いを実感できるでしょう。
ただし、パワー不足による加速性能の制約があるため、山道や追い越しが多い高速道路では余裕を持った運転が必要です。
まとめ
フリード6人乗りで後悔しないためのポイントをまとめると以下の通りです：
• パワー不足は1.5Lエンジンの限界として理解し、ハイブリッド車を選ぶことで改善可能
• 3列目シートは補助的な使用に留め、メインは2列目までの活用を前提とする
• 2列目キャプテンシートの快適性は7人乗りより圧倒的に優れている
• 定員6名の制限があるため、7人乗車の必要性を事前に検討する
• 車高制限や燃料タンク容量の小ささは日常使用で注意が必要
• 4～5人家族での日常使用には最適なサイズと機能性を持つ
• コンパクトなボディで運転しやすく、都市部での使用に適している
• 長距離ドライブでの快適性と安定性は高評価
• ハイブリッドとガソリン車の性能差を理解して選択することが重要
• 荷室容量の限界を理解し、使用目的に合致するかを確認する
フリード6人乗りは、使用目的と家族構成が合致すれば非常に満足度の高い選択となります。購入前には必ず試乗を行い、実際の使用シーンを想定して検討することで、後悔のない車選びができるでしょう。
