指定席トレインデスクの予約方法と料金完全ガイド
あなたは「新幹線で仕事をしたいけど、周りを気にせずに通話やWEB会議ができる席はないかな」と思ったことはありませんか?結論、TRAIN DESKなら座席で通話やWEB会議が可能で、普通車指定席と同じ料金で利用できます。この記事を読むことで指定席TRAIN DESKの予約方法から実際の利用体験まで、すべてがわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.指定席TRAIN DESKとは何か

TRAIN DESKの基本概要と目的
TRAIN DESK(トレインデスク)は、JR東日本が提供する新幹線のワーク&スタディ優先車両です。
車内で仕事や勉強をされるお客様を優先とした普通車指定席で、座席での通話やWEB会議が可能な画期的なサービスとなっています。
従来の新幹線では、通話のために車両のデッキまで移動する必要がありましたが、TRAIN DESKでは座席に座ったまま電話会議や仕事を進めることができます。
移動時間を有効活用したいビジネスパーソンや学生にとって、非常に便利なサービスです。
対象路線と設定車両の詳細
TRAIN DESKが設定されている路線は以下の通りです:
- 東北・北海道新幹線:7号車(はやぶさ、はやて、やまびこ、なすの)
- 上越・北陸新幹線:9号車(とき、たにがわ、かがやき、はくたか、あさま)
ただし、こまち号・つばさ号・つるぎ号には設定がありません。
また、普通車全車自由席の列車にもTRAIN DESKの設定はありませんので、予約時に確認が必要です。
各列車の1車両まるごとがTRAIN DESKとして設定されており、同じ目的意識を持った利用者が集まることで、より集中しやすい環境を提供しています。
従来の新幹線オフィス車両からの変更点
2023年3月20日より、従来の「新幹線オフィス車両」から「TRAIN DESK」にリニューアルされました。
最大の変更点は、全席が指定席となったことです。
以前の新幹線オフィス車両では、一部区間で自由席として利用できる場合がありましたが、現在は専用の指定席特急券の購入が必要となっています。
この変更により、購入時点でTRAIN DESKを選択した利用者のみが乗車するため、より確実にワーク&スタディ優先の環境が維持されるようになりました。
予約時に「指定席 TRAIN DESK」を選択することで、明確に区別されたサービスを受けることができます。
ワーク&スタディ優先車両としての特徴
TRAIN DESKの最大の特徴は、通常の新幹線マナーとは異なる環境が提供されることです。
以下のような行為が許可されています:
- 座席での通話
- WEB会議やオンライン会議
- パソコンのキーボード音
- 仕事や勉強に関連する音
ただし、ヘッドセットの使用や小さな声での通話が推奨されており、お客様同士の配慮が求められます。
また、仕事や勉強以外の利用者も乗車可能ですが、ワーク&スタディ優先の環境維持のため、大きな声での談笑や娯楽目的の利用は控えるようお願いされています。
2.指定席TRAIN DESKの予約方法と料金体系

えきねっとでの予約手順
えきねっとでの予約が最も便利で確実な方法です。
予約手順は以下の通りです:
- えきねっとトップページから乗降駅・日時・人数を入力
- 「列車を検索する」ボタンを押す
- 座席種別で「指定席 TRAIN DESK」が表示されている経路を選択
- 「きっぷ・座席の種類選択へ進む」ボタンを押す
- 「指定席 TRAIN DESK」を選択して予約完了
重要なポイントは、「指定席 TRAIN DESK」の表示がある経路でのみ予約可能ということです。
対象外の列車や日程では表示されませんので、平日の対象列車を確認してから予約を進めましょう。
指定席券売機・みどりの窓口での購入方法
駅の指定席券売機でも購入可能です。
券売機では、座席の種類選択画面で「TRAIN DESK」を選択することで予約できます。
みどりの窓口では、駅係員に「TRAIN DESKを希望する」旨を伝えて購入します。
ただし、窓口での購入の場合、TRAIN DESKの空席状況や対象列車の確認に時間がかかる場合があります。
効率的な予約のためには、事前にえきねっとで空席状況を確認してから窓口に向かうことをおすすめします。
料金詳細と追加費用の有無
TRAIN DESKの料金は、普通車指定席と全く同じです。
追加料金は一切かかりません。
例えば、東京〜仙台間なら通常の指定席料金(乗車券+指定席特急券)と同額でTRAIN DESKを利用できます。
割引きっぷとの併用も可能で、「新幹線eチケット(トクだ値)」でもTRAIN DESKを予約できます。
ただし、「おトクなきっぷ」の指定席としてTRAIN DESKを選択することはできないため、別途指定席券売機やみどりの窓口での手続きが必要です。
予約のコツとタイミング
TRAIN DESKは通常の指定席よりも予約が取りやすい傾向があります。
これは、TRAIN DESKの認知度がまだ高くないことと、仕事目的以外の利用者が避ける傾向があるためです。
予約のベストタイミングは以下の通りです:
- 混雑する列車:他の車両が満席でもTRAIN DESKに空席がある場合が多い
- 窓側席:通常席で埋まっている窓側席もTRAIN DESKなら取れる可能性が高い
- 直前予約:出発間際でも空席が残っていることがある
ただし、事前受付(乗車日1ヶ月と1週間前〜1ヶ月前)では最大第3希望まで受付可能ですので、確実に予約したい場合は早めの手続きがおすすめです。
変更・払戻手続きの方法
TRAIN DESKの変更・払戻は、通常の指定席と同様の手続きで行えます。
座席変更の場合:
- 「指定席 TRAIN DESK」から「指定席」への変更
- 「指定席」から「指定席 TRAIN DESK」への変更
どちらも「変更内容の選択」画面で「設備・商品を変更」を選択することで手続き可能です。
払戻手続きも通常の指定席と同じ条件で、出発時刻前であれば手数料を支払って払戻できます。
えきねっとで予約した場合は、オンラインで24時間変更・払戻手続きが可能なため、急な予定変更にも対応しやすくなっています。
3.指定席TRAIN DESKの利用条件と制限事項

平日のみの運行と対象外日程
TRAIN DESKは平日のみの運行となっています。
利用できない日程:
- 土曜日・日曜日・祝日
- 最繁忙期(4月27日〜5月6日、8月10日〜8月19日、12月28日〜1月6日)
これらの日程では、えきねっとや指定席券売機で「指定席 TRAIN DESK」の選択肢が表示されません。
平日でも列車運用の都合により、TRAIN DESKが設定されない場合があります。
予約時に「指定席 TRAIN DESK」が表示されない場合は、その列車にはTRAIN DESKの設定がないということになります。
ビジネス利用を前提としたサービスのため、土日祝日の設定がない点は事前に確認が必要です。
対象列車と除外列車の詳細
対象列車:
- 東北・北海道新幹線:はやぶさ、はやて、やまびこ、なすの
- 上越・北陸新幹線:とき、たにがわ、かがやき、はくたか、あさま
除外列車:
- こまち号(秋田新幹線)
- つばさ号(山形新幹線)
- つるぎ号(北陸新幹線の一部)
普通車全車自由席の列車も対象外となります。
特に注意が必要なのは、同じ路線でも列車によって設定が異なることです。
例えば、上越新幹線の「とき」には設定がありますが、一部の「とき」が全車自由席の場合はTRAIN DESKがありません。
予約前に必ず対象列車かどうかを確認しましょう。
特定区間での特別利用方法
一部区間では、TRAIN DESKの指定席券を持たなくても利用可能な場合があります。
特定特急券で利用可能:
- 東北・北海道新幹線(はやぶさ・はやて):盛岡〜新函館北斗間
自由席特急券で利用可能:
- 東北新幹線:仙台〜盛岡間(はやぶさ・はやて)
新幹線定期券で利用可能:
- 東北・北海道新幹線(はやぶさ・はやて):仙台〜新函館北斗間
これらの区間では、TRAIN DESKに空席がある場合に限り、座席指定はできませんが利用することができます。
ただし、2023年3月20日以降は基本的に指定席特急券が必要となったため、確実に利用したい場合は専用の特急券を購入することをおすすめします。
おトクなきっぷとの併用制限
「おトクなきっぷ」の指定席として直接TRAIN DESKを選択することはできません。
併用したい場合の手順:
- 「おトクなきっぷ」を購入
- 指定席券売機またはみどりの窓口で別途TRAIN DESKの指定席を申し込み
この制限により、割引きっぷとTRAIN DESKを同時に利用したい場合は2段階の手続きが必要となります。
一方、「新幹線eチケット(トクだ値)」では直接TRAIN DESKを選択できるため、こちらの利用がより便利です。
JR東日本の各種フリーパスとの併用も、基本的には別途指定席券の購入が必要となるため、事前に確認が重要です。
4.指定席TRAIN DESKの実際の利用体験とS Work車両との比較

実際の車内環境と設備
TRAIN DESKの車内は、見た目は通常の普通車指定席と全く同じです。
特別な設備や改造はなく、座席前のポケットに「TRAIN DESK」の案内が挿入されているのみです。
Wi-Fi環境は通常の新幹線フリーWi-Fiと同じで、TRAIN DESK専用の高速回線は提供されていません。
電源コンセントも通常の新幹線と同様の設置となっています。
実際の利用者の感想では、「設備面での特別感はないが、周囲の理解がある環境でPC作業ができる安心感がある」という声が多く聞かれます。
ハード面での優位性よりも、利用者同士の意識共有による環境作りがTRAIN DESKの真価と言えるでしょう。
利用者の客層と混雑状況
平日の利用者層:
- 一人利用のビジネスマン
- 出張中のサラリーマン
- 学生の勉強利用
- リモートワーク実施者
混雑状況の特徴:
- 通常の指定席より空席が多い傾向
- 窓側席も比較的取りやすい
- 満席時は家族連れやグループ客も乗車
実際の利用体験では、車内の雰囲気は通常の指定席よりも静かで、PC作業に集中しやすい環境が保たれています。
ただし、混雑時(立席特急券発売時など)は本来の目的とは異なる利用者も乗車するため、時間帯によっては期待した環境にならない場合もあります。
朝夕の通勤ラッシュ時間帯では、よりビジネス利用者が多い傾向があります。
S Work車両との機能・サービス比較
| 項目 | TRAIN DESK(JR東日本) | S Work車両(JR東海・西日本) |
|---|---|---|
| 対象路線 | 東北・北海道・上越・北陸新幹線 | 東海道・山陽新幹線 |
| 設定車両 | 7号車(東北・北海道)、9号車(上越・北陸) | 7号車 |
| 運行日 | 平日のみ | 毎日(最繁忙期除く) |
| 料金 | 普通車指定席と同額 | 普通車指定席と同額 |
| 予約方法 | えきねっと・券売機・窓口 | EX予約・スマートEX |
| 特別席 | なし | S Work Pシート(+1,200円) |
| Wi-Fi | 通常のフリーWi-Fi | S Wi-Fi for Biz(高速・専用) |
| 設備 | 通常の座席 | 一部にパーティション、テーブル傾斜機能 |
TRAIN DESKの優位点:
- 予約方法が多様で利用しやすい
- 普通車指定席と全く同じ料金体系
- 家族連れでも利用可能
S Work車両の優位点:
- 土日祝日も利用可能
- 専用Wi-Fiサービス
- 特別席(S Work Pシート)の設定
- より充実した設備
利用時の注意点とマナー
推奨される利用マナー:
- ヘッドセットやイヤホンマイクの使用
- 小さな声での通話
- チャット機能の積極的活用
- 周囲への配慮を忘れない
避けるべき行為:
- 大きな声での通話や談笑
- 娯楽目的の騒音
- 座席の回転(集中環境の維持のため)
- 食事時の匂いの強いもの
Wi-Fi利用時の注意:
- トンネル区間では接続が不安定
- 上野駅地下ホームでは電波が途切れる
- 混雑時間帯は速度が低下する可能性
実際の利用者からのアドバイスとして、「重要な会議は電波状況の良い区間で行う」「資料の事前ダウンロードは必須」「バッテリーの持参は必要」などの声があります。
TRAIN DESKを最大限活用するためには、事前の準備と周囲への配慮が重要です。
まとめ
この記事でお伝えした指定席TRAIN DESKのポイントをまとめます:
• TRAIN DESKは座席で通話・WEB会議が可能な新幹線のワーク&スタディ優先車両
• 料金は普通車指定席と同額で追加料金は一切不要
• 予約はえきねっと・指定席券売機・みどりの窓口で可能
• 平日のみの運行で土日祝日・最繁忙期は利用不可
• 東北・北海道新幹線は7号車、上越・北陸新幹線は9号車に設定
• こまち・つばさ・つるぎ号は対象外なので事前確認が必要
• 通常の指定席より予約が取りやすい傾向がある
• 車内環境は通常席と同じだが利用者の意識が違う
• S Work車両と比較すると設備は劣るが予約方法は多様
• ヘッドセット使用と小さな声での通話がマナーとして重要
指定席TRAIN DESKは、移動時間を有効活用したいビジネスパーソンにとって画期的なサービスです。通常の指定席と同じ料金で、周囲を気にせず仕事に集中できる環境を手に入れることができます。ぜひこの記事を参考に、あなたの新幹線移動をより生産的な時間に変えてください。
関連サイト
• ワーク&スタディ優先車両"TRAIN DESK"|JR東日本
• 「TRAIN DESK」をご利用の場合|えきねっと